わいの働く整形外科でも、インフルエンザの予防接種を行っていまんねんわ。
インフルエンザの予防接種が始まると、注射を打つ医師はもちろんの事、医療事務も多忙を極めまんねん。
わいの病院では完全予約制をとっとるので、予めご希望の日にちを伺い、スケジュールをたてなくてはいけまへん。
インフルエンザのワクチンは、1本に1ml入っとるのやけどアンタ、大人一人の打つ接種量は0.5mlと決められていまんねんわ。
2人で1本のワクチンを使用しまっから、余りまへんように予約制を取っとるわけや。
ワクチンは、いっぺん封を開けると細菌やらなんやらが繁殖する恐れがあるため、余ったら廃棄しなくてはいけまへん。
これは病院にとって、大きなロスになるさかいに、どうしても避けたいトコや。
そないな経営状況も考えつつ、スケジュール管理の仕事を行わなくてはいけへんのは医療事務や。
せやけどダンさんこれらの内部事情は、患者はんにはまるっきし関係のない話。
「予約をしてくれへんかのね」と再三お願いしていても「今日、打ってくれへんと困る」ちう患者はんが毎年、必ずいらっしゃいまんねんわ。
そないな時に専門用語を使って説明しても、患者はんには伝わりまへんから、分かりやすい言葉で説明しなくてはいけまへん。
通常の業務に加えて、この仕事をするのは、どエライ神経を使いまんねんわ。
せやけどダンさん、何故か嫌になりよったことはおまへん。
医療事務の仕事をしとると、その仕事がいかに奥が深いかが分かるんや。
まるっきし知らなかった知識がどんどん増えていくのもどエライおもろいものや。
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